区別する

今、不自由なく暮らしている

物質的な幸せはとても強く感じているが、精神的な幸せは常に物足りていない

精神的な幸せの満足のために、自分より恵まれていない人々を想像し、自分はこれほど恵まれているのに、「幸せ」と感じないのはおかしいと考えてしまう。

精神的な快楽を得るため、「自分より下位の存在である」と認識していること、ものと自分の位置を比較して、自分の「幸せ」を埋めようとしてしまう。

しかし、他者との比較で得た幸せでは、精神的幸せは完璧に満足できず、そのため物質的幸せで精神的幸せを補おうとして、たくさんのモノやヒトを消費してしまう。ただ、いくら消費しても、精神的幸せは満足できず、より消費してしまう無限ループに陥ってしまう。

そこで「物質的幸せ」と「精神的幸せ」は、分けて考えてみることにした。

どんなに物質的に幸せでも、精神的な幸せを完璧に満足させることは出来ない。

そのことを理解するだけでも、常に不足感を感じていた精神的幸せは、少し落ち着く。

自分の現状を客観的にみることで、精神的幸せを満足させる為に、何をすべきか見えてくるかもしれない。

「物を買うというのは、稼いだ金で買っているのではなく、労働をした時間で買っている」（ホセ・ムヒカ）のであり、私たちは金はあるが、その分の時間を無くしている。

そのお金に課金した時間を取り戻し、その時間を自分のために使うことで、精神的幸せが満足するのかもしれない。