甘酒
バイト先に嫌いな人はいる?と聞かれた。
別に、特にいない。
じゃあ、好きな人はいるか?と聞かれた。
いるが、少し好意があるぐらいである。
最近、何の食べ物が好き?と聞かれた。
甘酒であるが、美味しくない。
会話の中、生活の中、自意識の中で、
幾度もなく判断を迫られるが、
自分の感情は、
Yes or No、好きか嫌い、良いか悪いかのような二者一択でもないのかも知れないと思った。
・ヨーロッパ的な「ものの捉え方」は、
「ある」 か 「ない」だけであった。
しかし、
・古代インドの「ものの捉え方」は、二者一択でなかった。
1. ある 2. ない
3. あるのでもなく、ないのでもない
4. あり かつ ない
→4パターンの考え方があった。 Yes=①とNo=②の間の「中間」=③④があった。(この考え方はとても難しい。省略します)
今の食べ物(スナック菓子とか菓子パン)は、口に入れた瞬間、ダイレクトに味が伝わり、直ぐに好きか嫌いかが分かる。
味がハッキリしている。
しかし、何故だかわからないけど、ずっと昔から食べられ続けてきた今もある食べ物は、味がハッキリしていないものが多い。
「美味しさ」がぼんやりしていて、おいしくもないけど、まずくもないものがある。
自分にとって、それが、甘酒だった。
だから、色んな甘酒を飲んで、ぼんやりとした中から、「美味しさ」を探している。
そんなことをしているうちに、「好き」になった。
世の中のモノを、全て2つに分けなくてもいいのかもしれない。線引きは慎重に。
「好き」か「嫌い」か分かんなかったら、「待ってみる」ことも大切かもしれない。
関連本
郡司ペギオ幸夫「やってくる」
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